英国の白人ミュージシャンたちが語る、英国でのブルースシーン
2002年3月、アビーロードスタジオで、トム・ジョーンズとジェフ・ベックがブルースを始める。そして、ブルースの重鎮たちが集まってくる。サックス;ピーターキング。ピアノ;ジョン・クリアリーほか。英国の白人ブルースの重鎮たち(クラプトン、ジョンメイオール、エリックバートン、スティーブ・ウィンウッド、クリスファーロー、ピーターグリーン、ほか)が、昔を回顧し、「戦後の時代」から、英国ミュージシャンの渡米。クラプトンが、ヤードバーズからブルースブレイカーズへ移ったときの心境など語っている。
白人ブルースバンドがアメリカでどれだけ通用するのか、白人のブルースミュージシャンたちがどのようにブルースと向き合っていたのかなど、クラプトンやS.ウィンウッドが語っている。ブルースという音楽について、入っていきやすいが、入っていくほど奥が深く、また、人生そのもの。そんなことを語りかけているようだ。ビック・ビル・ブルンジー、シスターロゼッタ・サープ、レッドベリー、マディウォーターの映像。クリスティン・トビンのボーカルでベシー・スミスの「ヤングウーマンブルース」や中ほどで聴ける、トムジョーンズのボーカル、ジェフベックの「ローリング&タンバリン」のギターが渋い。クリスファーローの「ストーミーマンデイブルース」もいい。たいへんゴージャスなブルースの演奏が聴ける。
ブリティッシュ・ブルースに興味のある方ならば必見!
ブルース・ブレイカーズ、ブルース・インコーポレイテッド、こんな名前に反応する方なら、必見のフィルムだと思います。ジョージー・フェイム、エリック・クラプトン、スティーブ・ウィンウッドなどが次々登場してコメントします。ロニー・ドネガンなんて人も出てきます。最大の見どころは、随所に挿入されるヴァン・モリスン、ジェフ・ベック、トム・ジョーンズたちによるブルース・セッションです。とりわけ、指弾きで繰り出されるベックのフレーズは凄い!寝転がって見ていたのですが、思わず正座してしまいました。 ただし、ひとつだけ指摘しておきたいのは、パッケージに載っているマディ・ウォーターズとストーンズのセッションは、ほんの一瞬しか出てきません。しかも、マディはギターを持っていません。つまり、パッケージのカットは映画では登場しないということです。いろいろ制作上の制約もあったのでしょうが、そこだけが残念なところです。
ブルースの知識が無くても・・・
1960年代のイギリスで、ブルースがどのように受け入れられていったのか、そしてイギリスで受け入れられたブルースがその後本国アメリカのブルースにどのような影響を及ぼしたのか、そういったイギリスにおけるブルース創世記のことについて、クラプトンやB.B.キングを始めとした超有名どころのミュージシャン達が証言するドキュメンタリーフィルムです。 個人的にブルースに付いてあまり詳しくないので、出てくるミュージシャン達も知らない人が結構いました。しかし、そんなブルースに疎い私でもこの映画は充分過ぎるほど楽しむことができました。 インタビューの途中に挿入されるライブシーンは本当に素晴らしいですし、登場するミュージシャン達が語る当時の状況も興味深いです。 今ではみんな神様のようにあがめられている超一流のミュージシャン達も、ブルースという新しい強力なパワーを持った音楽がアメリカから入って来たときには、アメリカに行く友人に土産としてブルースのレコードを買ってきてくれるように頼んだり、ブルースのレコードをコレクションしている人のところにいってレコードを聞かせてもらったり、何とか受信できるアメリカのラジオ番組を必死で聞きこんだりと、彼らが強い好奇心と共に凄くピュアな気持ちでそれらを吸収しようとした様子が証言からは伺えます。 『ブエナ☆ビスタ☆ソシアル☆クラブ』や『歌え!フィッシャーマン』などなど、音楽系のドキュメンタリー映画は色々ありますが、それらの映画と比べても凄くできのいいドキュメンタリーだと思います。
日活
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